2000年10月13日 |
日産化学、メラミンの新規用途開発に注力 |
特性生かし「発泡製品」分野など開拓 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:日産化学、三井化学、三菱化学 |
わが国メラミンの最大手メーカーの日産化学工業は、国内需要の伸び悩みに対処するため、新規用途の開拓に注力する。当面難燃性が高いという特性を生かし、「難燃剤」としての用途を拡大するほか、発泡加工し、自動車や電車などの座席シート、さらにコンクリート減水剤、繊維加工などの分野に応用を広げたいとしている。 メラミンの国内生産量は約12万トン、メーカーは日産化学(5万トン)、三井化学(4万トン)、三菱化学(3万トン)の3社。一方、世界の需要は約70万トンといわれ、最近は東南アジアで合板向けに需要が伸びているほか、欧米でも住宅建材用としての需要が伸びている。海外メーカーの中には増設やプロセス改良による合理化を計画しているところもあり、コスト競争力の強化が課題になっている。同社は新規用途の開発によって、需要の裾野を広げていく方針という。 |