2015年07月09日
日本化学会、2回目の化学用語見直し案で意見募集
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本化学会

日本化学会はこのほど、2回目の化学用語の見直し案(14個)について、一般からの意見募集を開始した。意見募集の締め切りは8月19日。

今回提示した化学用語の見直し案は次の通り。

◎変更(または不使用)が望ましい用語
▽アルデヒド基は「ホルミル基」とする
▽活性化状態は「遷移状態」に変更する
▽幾何異性体は「シストーランス異性体」に一本化する
▽ケトン基は「カルボニル基」とする
▽光学異性体は「鏡像異性体」に一本化する
▽沸点上昇度・凝固点降下度は「沸点上昇」・「凝固点降下」に統一する
▽両性元素は「両性」を示す物質群の修飾語として使う

◎用法・使用範囲を見直すべき用語
▽化合は「中学校では単体同士の反応だけに使用を限る」
▽二酸化マンガン、酸化マンガンは「併記するか、両方の表記を認める」

◎見直すべき表現法
▽反応熱などの符号は「エンタルピー変化で表すのが望ましい」

◎変更が望ましい法則名
▽気体反応の法則は「反応体積の法則」に変更する
▽質量作用の法則は「化学平衡の法則」に変更する
▽定比例の法則は「一定組成の法則」に変更する
▽倍数比例の法則は「倍数組成の法則」に変更する

この見直し案に対する意見は、日本化学会ホームページ(https://event.csj.jp/form/view.php?id=93921)に。