2015年07月10日

旭化成ケミ、川崎のエラストマー設備増強

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：旭化成ケミカルズ

旭化成ケミカルズは10日、医療部材分野向けなどに、水添スチレン系熱可塑性エラストマーの需要が好調なため、水島製造所の生産能力を30％増強すると発表した。 エラストマーとは、ゴムに近い弾性値を持ち、耐候性、耐熱性、耐摩耗性などに優れているため、樹脂改質材や接着剤として使用される。最近は医療部材分野で塩ビ樹脂に代わる軟質素材向けに需要が伸びている。汎用プラスチック並みの容易さで成形できる特徴があり、欧州や中国市場でも販売好調だ。 このため同社は今春、川崎製造所の生産能力を20％増強し供給体制を強化したが、さらに30％の増強を図ることにした。稼動入りは2016年6月の予定。 同社は現在川崎製造所に合成ゴム・熱可塑性エラストマー合わせて年産165,000トン、大分製造所に同60,000トンの生産設備を持っている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1436494802.pdf