2000年10月12日
三菱レイヨン、今月から大竹工場の樹脂受注センターが本格稼動
ABS樹脂受注の7割をEDI化/6億円規模のコスト削減
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンは、今春以降順次進めてきた樹脂の受注体制改革の総仕上げとして、今月から大竹工場の受注センターを本格稼動させる。各支店の自動受発注体制が整ったことから、スタートするもので、最終的に受注の7割をEDI(電子データ交換)化される。
 同社は今春、ABS樹脂事業をモデルケースとして選び、EDI化に取り組んできた。7月には名古屋支店、8~9月にスタートした東京支店および大阪支店で自動受発注体制を構築しており、これにより3支店の受発注が大竹の受注センターに集約されることになる。
 同社のABS樹脂およびASA樹脂、SAS樹脂は現在、約700の設計グレードを有しているが、実質的に生産・販売しているのは約450グレードだが、最終的に250グレードまで削減する。また年間受注件数は8万件を超えているが、今回の受発注の自動化および集約ににより、受注件数は約4万件に半減、人員の効率化やプロセスの合理化、在庫の圧縮などにより、6億円のコスト削減が可能になるという。
 さらに今後は、ABS樹脂以外の樹脂でも同様の取り組みを進め、機能樹脂事業部全体の合理化を推進していく考え。