2015年07月14日 |
旭硝子、液晶TVディスプレイ導光板用極薄ガラス発売 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:旭硝子 |
旭硝子(AGC)は14日、液晶テレビ・ディスプレイ向け導光板用として透過率が向上したガラス基板、XCV(エクシーブ)の販売を開始したと発表した。厚さわずか5ミリのスタイリッシュなデザインのテレビを実現する新製品としてグローバルに拡販展開する。 XCVは、現在主流となりつつあるエッジライト方式(注)の液晶テレビで面光源として使用される、導光板用のガラス基板。これまで導光板には、光の透過率の高い樹脂が使用されてきたが、物理的な強度や湿度、熱による膨張等の問題点があり、テレビに筐体の強化やさまざまな付属品を用いて解決してきた。一方テレビの薄型化や、スタイリッシュなデザイン実現には制約があった。 AGCは今回、ガラスを導光板に使用するうえで課題だった光の透過率を高めることに成功した。さらに最適な厚みで効率よく量産できる、フロート法での生産プロセスを確立した。十分な物理的強度があり、湿度や熱による膨張が極めて少ないなどの特徴を有する。これにより厚さわずか5ミリで、デザイン性に優れた“壁掛けテレビ”が実現できるようになった。同社は今後積極的に市場拡大を図っていく方針だ。 <用語の解説> ■エッジライトとは :液晶表示装置(LCD)は自ら光を発することができないので別途光源が必要となる。 従来からテレビには直下型が用いられてきたが、近年はより薄くデザイン自由度の高い、エッジライト型へのニーズが高まっている。その場合、ディスプレイ全体を均一に照らす「導光板」が使用される。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1436849727.pdf |