2015年07月14日
ポリスチレンの内需回復、3カ月連続のプラス
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

日本スチレン工業会は14日、PS・SMの6月及び1~6月の生産、出荷実績を発表した。PSは内需が3カ月連続のプラスとなり、上半期ベースで見て、前半の不振を第2四半期に挽回した。

■PS(ポリスチレン)
PSは6月中旬まで2社3工場(昨年は1社1工場)が定修を実施。このため6月の生産は前年比微減となったが、出荷は引き続き好調で、内需は25%増と3カ月連続の前年比プラス、輸出も円安の影響で23%増加した。
国内出荷を用途別に見ると、6月は電機・工業用(119%)、包装用(126%)、雑貨・産業用(155%)、FS用(115%)と全分野で前年を上回った。
1~6月の上期実績も生産は定修規模差から前年比4%のマイナスだったが内需は101%と前年水準をキープ。第1四半期の不振を第2四半期以降挽回した形になった。

■SM(スチレンモノマー)
6月の生産は188.8千トンで前年比9%の大幅減となった。大手メーカー日本オキシラン(年産41.2千トン)のプラント停止の影響が大きい。国内出荷はABS樹脂向けが前年比横ばいだったほかはEPS、合成ゴム向けなどいずれもマイナスだった。
1~6月期合計は生産が前年比4%プラスの125.8万トン、出荷6%増の128.3万トンだった。輸出が18%増の61.4万トンと大幅増加し、出荷量の48%を占めた。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1436853824.pdf