2015年07月28日
昭和電工、川崎市と低炭素水素社会へ協定締結
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は28日、川崎市(福田紀彦市長)と、低炭素水素社会の実現に向けて連携・協力することで合意し、同日協定を締結したと発表した。今後両者で使用済プラスチックを水素資源として活用し、環境負荷の少ない低炭素水素社会実現をめざす。

同協定に基づき、昭和電工は川崎事業所で製造した使用済プラスチック由来の水素を川崎臨海部の需要者にパイプラインで輸送し、純水素型燃料電池をエネルギー利用する技術の実証を行う。

昭電は環境省が公募した「27年度地域連携・低炭素水素技術実証事業」に同社の「使用済プラスチック由来低炭素水素の地産地消モデル実証事業」が採択された。

川崎市は臨海工業地帯に石油精製、石油化学、製鉄、電子など広い産業分野にわたって有力企業群をかかえており、将来的に水素供給・利用力に恵まれている。このため同市は2013年、「川崎臨海部水素ネットワーク協議会」を立ち上げ、「水素戦略」を策定するなど、水素の大量貯蔵・輸送技術を活用した“未来都市”づくりに積極的に取り組んでいる。昭和電工の使用済プラスチック由来水素供給事業は、こうした地元自治体の活動に産業側から応えるものとなる。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1438058231.pdf