2000年10月11日
フラットヤーンの輸入、依然として増加傾向
8月も前年同月を17%上回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 日本フラットヤーン工業組合の集計によると、HDPE製ならびにPP製フラットヤーンの輸入が依然として増加傾向をたどっている。8月の総輸入量は、正味重量ベース(金具などの付帯器具を除いた重量)で5,902トンとなっている。前月と前年同月の実績をともに17.0%上回っている。1~8月の累計は4万4,649トンで、対前年同期比は111.7%となる。
 フラットヤーンの需要はこの数年不振を続けており、価格も低水準に張り付いている。このため、国産メーカーの間では採算を維持できなくなって転・廃業に踏み切るところが相次いでいる。昭和50年代には企業化メーカーが40社におよんでいたが、現在は16社を数えるにすぎない。
 反面、中国を始めとしたアジア諸国からの輸入が急増している。8月も引き続き大量の流入となったわけで、この結果、国産品と輸入品の構成比率は43%対57%となっている。8月の品種別輸入実績は次の通り。
 
 クロスシート=1,087トン(前年同月比121.3%)、うち中国品933トン、韓国品106トン。
 フレキシブルコンテナー=2,576トン(同117.3%)、うち中国品1,682トン、韓国品116トン。
 土のう=877トン(全量が中国・同105.5%)。
 その他の袋=1,362トン(同121.4%)、うち中国品1,130トン、インドネシア品157トン。