2015年08月07日 |
三菱化学、窓用の透明太陽電池フィルム実用化 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は7日、有機薄膜太陽電池を用いた「シースルー発電フィルム」を開発・実用化し、市場開拓を開始すると発表した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「有機系太陽電池実用化先導技術開発」に採択され、窓や建物外装などへの使用について実証実験を進めてきた。 樹脂フィルムの上に電極や有機半導体を塗布する薄型太陽電池。透明度が高く窓に貼り付けられる。建物の内側から施工できため既存のビルにも設置できる。透明、軽量、フレキシブルなどの特徴を有する。 製品の太陽電池フィルムは水島事業所(岡山県倉敷市)で生産し、窓への施工はこの分野で約50年の実績を持つ米国スリーエムの日本法人スリーエムジャパン(東京都品川区、三村浩一社長)が手掛ける。両社は製品開発や市場開拓面でも協力する。 窓以外でもこれまで太陽電池が設置できなかった場所への活用が期待できる。三菱化学は今後、太陽電池のエネルギー変換効率や耐久性などをさらに向上させ、シースルー電池フィルムの市場拡大を図っていく方針だ。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1438917638.pdf |