2015年08月07日 |
千代田など、500mの直流超電導送電試験に成功 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:千代田化工建設、住友電気工業 |
千代田化工、住友電工など4者で構成する、石狩超電導・直流送電システム技術研究組合(横浜市神奈川区)は、経産省の委託事業として北海道石狩市石狩湾新港に設置した「高温超電導直流送電システム」で、500メートルの直流超電導送電試験に成功したと発表した。超電導直流送電では世界最長の送電距離となる。 超電導送電とは、極低温にすると電気抵抗がゼロになる超電導体を用いて行う送電のことで、送電ロスの低減や送電容量の増大を図ることができる。 今回、高温超電導直流送電システムを試作し、直流電力の実需用を有するデータセンターに対して実際に送電を行い、世界に先駆けて次世代送電システムの実用化をめざすことにした。 この結果、次の3つの性能を達成した。 (1)5KA、100MVAの送電能力を確認した(約3万世帯分)。 (2)国内初の超電導ケーブルの公道への埋設による布設を実現した。 (3)新たな配管構造の採用により、送電路の熱損失を従来の約1/2に低減することができた。 今後、1000メートルの実証試験に向けた検証を行う。 ■「石狩超電導・直流送電システム技術研究組合」は千代田化工建設、住友電気工業、中部大学、さくらインターネットの4社で2014年1月に設立。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1438844344.pdf |