2000年10月11日
昭和電工、4Qの酢ビ輸出価格75ドルアップを打ち出し
トン975ドル、1年でほぼ倍の水準に
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は、4Qの酢酸ビニル輸出価格を3Q比75ドルアップのCFR・トン975ドルとする方針を決め、需要家との交渉を開始した。
 酢酸ビニルのアジア輸出価格は、需給タイト感を背景として値上げが進められており、2Q、3Qもそれぞれ100ドルアップで値上げが実施されている。酢酸ビニルの昨年4Qは500ドル水準であったことから、1年でほぼ倍に上昇することになる。
 酢酸ビニルは、原料の酢酸ネック、需要もアジア各国でエマルジョン向けを中心に好調に推移しており、需給はショート状態で推移している。
 同社は国内価格についても値上げを打ち出しており、現在は第3次としてキロ当たり30円幅で交渉を行っている。ユーザー側も玉の安定確保の点から大手ユーザーは理解を示しているものの、エマルジョンなど準大手メーカーでは難色を示し、交渉が本格化している。