2015年08月11日
NEDO、次世代型石炭ガス化発電システム開発へ
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は11日、発電時に発生するCO2をほぼ全量回収しても、最先端の石炭火力発電と同水準(42%)の発電効率を達成できる「次世代の石炭ガス化複合発電(IGCC)システム」開発に着手すると発表した。2035年頃の商用化に向け、高効率でCO2排出ゼロの石炭火力発電の実現を目指す。

プロジェクト委託先は、電力中央研究所、三菱重工業、三菱日立パワーシステムズの3者。
開発期間は2015~19年度までの5年間。事業費総額は45億円。

開発計画は今後IGCCシステムの基幹部門である「ガス化炉」、「ガス精製装置」、「ガスタービン」の開発を中心に進め、送電端効率42%を見通すための要素技術を確立する。具体的には、1日当たりの石炭処理量50トン規模の石炭ガス化炉でO2/CO2ガス化技術を実証するとともに、1日当たりの石炭処理量が3トン規模の小型ガス化炉で幅広いCO2濃度範囲でCO2がガス化反応に及ぼす影響を解明する。
また、これらの生成ガスによる試験により乾式ガス精製システムの検討を行うとともに、燃焼器試験や数値解析によりセミクローズドガスタービンシステムの設計を行う。