2015年08月19日
帝人、タイに新規メタ系アラミド繊維工場完成
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人

帝人は19日、タイの現地法人テイジン・コーポレーション(タイランド)が同国アユタヤ県に約45億円を投じて建設していた新規メタ系アラミド繊維「コーネックス」年産2,200トン工場が完成し、本格稼働を開始したと発表した。

帝人は1966年からタイでポリエステル繊維を中心に事業展開してきた実績を持つ。グループ会社も7社と多いが、今後も自動車用ゴム資材事業の拡大や日本からのポリエステル繊維の生産移管など、ASEANの中核拠点として事業展開拡大を図っていく方針だ。

また、アラミド繊維は帝人グループの主力商品。パラ系とメタ系の2種類があり、パラ系アラミド繊維の「トワロン」をオランダ、「テクノーラ」を愛媛県松山市で生産している。メタ系アラミド繊維「コーネックス」は長期耐熱性や難燃性に優れるなどの特徴を持ち、山口県岩国市に工場がある。

近年はアジア・新興国でも作業従事者の安全確保のため厳しい基準が導入されつつあり、防護衣料向けにメタ系アラミド繊維のさらなる需要拡大が見込まれるところから、今回タイに生産拠点を構築した。

【新設工場の概要】
 ・社名:テイジン・コーポレーション(タイランド)
 ・代表者:代表取締役社長 坂田 忠史
 ・工場所在地:タイ国アユタヤ県
 ・敷地面積:22,985平方メートル
 ・生産能力:年産2,200トン
 ・従業員数:約70名
 ・総投資額:約45億円