2015年08月24日
三井化学の「樹脂金属一体化」技術、無人機に採用
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学
無人航空機UAV

三井化学は24日、同社の樹脂金属一体化技術「ポリメタック」が、ソニー系の無人航空機開発・製造会社である、エアロセンス(本社:東京都文京区、谷口恒社長)の自律型無人航空機「UAV」に採用されたと発表した。

エアロセンスは、ソニーモバイルコミュニケーションズ(東京都港区)とZMP(東京都文京区)の共同出資会社。ソニーのカメラ、センシング、通信ネットワーク技術とZMPの自動運転、ロボット技術を組み合わせて、このほど最新の自律型無人航空機(ドローン)を開発した。三井化学は骨格部分に炭素繊維強化プラスチックとアルミウムを一体成形した
部品を提供した。ジョイント部分にねじなどが不要となり剛性も増した。

新開発の「UAV」は、垂直尾翼が2枚で先端のとがった飛行機のような形をしたドローン。
全幅2169ミリ×全長1579ミリ×高さ594ミリの大きさ。「ポリメタック」を採用したことで機体の軽量化だけでなく、部品点数の削減、製造工程の削減、機体の強度向上を実現した。何よりも想定飛行距離を40%伸ばすことができた。

エアロセンスは今後、同機を産業用無人機として市場展開していく方針。三井化学はポリメタックの用途展開を自動車や電機部品などへさらに拡大する。


ニュースリリース参照
ポリメタックがエアロセンス社の自立型無人航空機の軽量骨格部品に採用
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1440389805.pdf

(英文)
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1440389805.pdf