2015年08月26日
積水化学、下水熱回収で豊田市とパートナーシップ協定
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:積水化学工業
下水熱利用へピット型熱交換器

積水化学工業の環境・ライフラインカンパニ―と愛知県豊田市は26日、新たな下水熱回収技術の実用化に向けて「ミライ・チャレンジ都市パートナーシップ協定」を締結したと発表した。これを機に、今後、同市の下水処理場「あけす水の館」で共同実証事業に取り組む。

今年7月に下水道法が改正され、公共団体が所有する下水道管路内でも下水熱利用のための装置であれば民間企業による設置が可能になった。

積水化学は、下水道管路のリニューアル工事と下水熱回収システムの設置工事を同時に行う下水熱利用システム事業を2013年から立ち上げてきた。一方、豊田市は「環境モデル都市」に選定されたのを受け、積極的に再生可能エネルギー導入を推進してきた。未来のまちづくりに向けて「ミライ・チャレンジ都市」構想実現を目指す。

積水化学と豊田市は、豊田市の下水処理場「あすけ水の館」を拠点に、省エネルギー性能、維持管理特性などの実証事業を実施する。一方積水化学は、このピット貯留の下水熱利用の成果を今後、ビルや地下街等で排水貯留するビルピットや雨水貯留槽など下水以外の貯留水からの熱回収プロジェクトにつなげていく方針だ。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1440578133.pdf