1999年11月16日
インドもアジアの発泡PS再資源化機構に加盟へ
19日に「AMEPS」がシンガポールで理事会開催
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:積水化成品工業

 発泡スチロール再資源化協会(会長=中西収・積水化成品工業社長)を実質上のリーダーとする「アジアEPS(ビーズ法発泡スチロール)生産者機構」(AMEPS)は、19日にシンガポールで理事会を開催し、各国におけるEPSの普及ならびにリサイクル(再資源化)の現状を報告しあうとともに当面の共通課題について意見を交わす。
 また、当日の理事会では、インドの「EPSリサイクルアソシエーション・オブ・インド」のAMEPSへの加盟が承認されることになりそう。それが実現すると、AMEPSの正会員は、日本、韓国、台湾、フィリピン、マレーシア、タイ、シンガポール、インドの8カ国と香港のEPSリサイクル関連メーカー団体を合わせた9団体となる。
 EPSの主要用途の一つは家電製品の梱包・包装材だが、今後の需要拡大の成否は使用済み製品の再資源化を関係業界がきちんと推進していくかどうかにかかっていると言って過言でない。しかも家電製品は、国境を越えて広くアジア全域に流通するものなので、同地域のEPSと同製品の関連業界全体が緊密に連携して活発に情報を交換しながら効率よく梱包・包装材の再資源化を推進していくことが不可欠といえる。したがって、AMEPSの組織の拡充は文字と降り焦眉の急となっており、こうしたなかで家電製品の流通量が急速に伸びているインドのEPS加工業界が同機構の一員に加わることは極めて大きな意味を持つと言える。