2015年09月11日
日本ゼオン、液晶テレビ用位相差フィルム更に増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ゼオン

日本ゼオンは11日、液晶テレビ用位相差フィルムの需要が好調なため、富山県氷見市の光学フィルム工場の生産能力を増強すると発表した。今年2月に第5系列が稼動入りしたばかりだが、引き続き第6系列設備の増強に入る。
第6系列は年産能力2.400万平方メートルで、2017年1月量産開始の予定。完成後の生産能力は合計11,900万平方メートル/年となる。

位相差フィルムは、液晶テレビの視野角を広げるために必要な部材だが、当社は世界初の溶融押出法によるフィルム生産技術を開発し市場投入してきた。高透明性、低複屈折、低波長分散などの光学特性を有し、低吸湿性、高耐熱性、寸法安定性に優れるなどの特徴を持つ。

近年はテレビサイズの大型化や高精細化を背景に需要は好調で、今年2月に稼働した第5系列設備も当初の計画を2カ月前倒ししたほど。同社は、このままでは2016年には全系列フル稼働する見込みであること、液晶テレビ市場は今後も安定した成長が見込まれること、などから今回の増強を決めた。

<用語の解説>
■視野角とは :表示が正常に見える範囲の正面からの角度をいう。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1441938627.pdf