2015年09月11日
農水省「新たな育種技術研究会」報告書を公表
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省は11日、2013年10月から15年7月までに計7回開催してきた「新たな育種技術(NPBT)研究会」の報告書をまとめ公表した。

報告書のポイントは、以下の3点。
(1)現行規制に則した研究開発の適正な推進
(2)国民への情報提供やコミュニケーションの進め方
(3)規制上の取り扱いに係る国際的な調和の推進

この中で、(1)では「最終的に製品化する品種は、外来の遺伝子を有していないことが確認できれば、規制から除外される可能性がある。このため規制当局との事前協議を行い、個別に規制の判断を得ることが適当」と提言している。また(3)では「今後、わが国において科学的な見解づくり等を加速化する一方で、OECD等においてそれらの見解の国際的な共有を図り、規制上の取扱いに係る国際的な調和を推進することが重要」としている。

農水省では、こうした提言を受けて今後、「規制当局への事前相談の徹底による研究開発段階におけるガバナンスの確保」、「規制の調和に向けた国際的な対話の推進」、「課題解決にどのように役立てられるべきかといった幅広い関係者との議論」を進めていく方針である。