2015年09月14日
農水省「生産・流通システム高度化」5カ年計画
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省は、平成28年度から32年度までの5カ年計画で「生産・流通システムを高度化する先端技術展開事業」を実施する。このため、初年度事業費として10億円を平成28年度農林水産省予算概算要求に盛り込んだ。

輸出向け農林水産物により需要フロンティアの拡大、社会情勢の変化や消費者ニーズを踏まえたバリューチェーンの構築等を実現するため、地域の関係者や民間企業と研究機関・大学等が連携して最新の研究成果を現場で体系化し、革新的な生産・流通システムを確立する実証研究を推進する。

事業課題としては、「国外市場でも日本の高品質な花きを提供するための生産・輸送システムの確立」、「生産―保存・流通段階における水産物の品質保持システムの確立」、「国産ブドウを使用した日本ワイン製造のための低コスト生産システムの確立」などが候補にのぼっている。

さらに、東日本大震災の被災地で実施している「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」の実証研究課題のうち、研究の成果が被災地にとどまらない重要な課題については、「食料生産地域再生に向けた先端技術実証加速化研究」として支援する。