2015年09月16日
農水省、発表会「リグニンのマテリアル利用」
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省は森林総合研究所との共催で、研究成果発表会「地上最大量の芳香族化合物<リグニン>のマテリアル利用/国産森林資源活用の切り札として」を10月5日13時30分から東京都江東区の木材会館で開催する。

農水省は、バイオマス推進基本計画に基づき、2012年度から、未利用化合物である木質リグニンを活用しようと「地域資源を活用した再生可能エネルギー生産・利用プロジェクト」に取り組んでいる。リグニンは木質バイオマスの約3割を占める成分で、バイオエタノールや紙パルプ製造工程で副産するが、材料としては十分に利用されていない。リグニンを高付加価値利用し、森林資源の育成、地域活性化に生かす。

発表会は、「マテリアル利用可能なリグニン/基礎知識、機能性付与、炭素材料、品質管理」(山田竜彦・森林総合研究所木材化学研究室長)、「新たなリグニン系コンクリート用化学混和剤の開発」(湯浅務・日本触媒 主任研究員)、「リグニン源としての国産森林バイオマスの供給システム」(陣川雅樹・森林総合研究所林業工学研究領域長)、「国産森林資源を活用したリグニン産業モデルの評価」(本間春海・ドーコン技師)。
引き続き「地域の森林資源のリグニンを活用した新産業創出の可能性」をテーマに総合討論を行う。

参加費は無料。定員は200人(要事前登録)。
参加申し込み・問い合わせ先は、森林総合研究所事務局(TEL:029-829-8348)