2015年09月16日
宇田川VEC会長「国内出荷回復は9月以降に」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の宇田川憲一会長(東ソー社長)は16日の定例記者会見で、塩ビ樹脂の8月国内出荷が2カ月連続の前年割れとなったことについて、「相変わらず、内需の足腰は弱いが、住宅着工や官公需の動きをみると、そろそろ変わってくる感じがする。9月以降に期待したい」と語った。また、輸出が好調を持続しているが、「これまでの中国向けに陰りがみられ、それに代わってインド向けが好調である。インド向けは、国内需要向けなので安定した伸びが見込めるのではないか」と期待感を示した。

VECは16日に8月の塩化ビニル樹脂(PVC) と塩化ビニルモノマー(VCM)の生産出荷実績を発表した。

PVCの生産は14万600トン、前年同月比11・6%増で6カ月連続のプラスとなった。輸出が引き続き大幅増加氏牽引した。国内出荷は7万1951トン、同1・1%減で2カ月連続の前年割れだった。用途別にみるとパイプなど主力の硬質用が3万9663トン、同1・2%減で2カ月ぶりのマイナス、軟質用が1万6698トン、同2・7%減、電線・その他用はやや持ち直し1万5620トン、同1・1%増となった。輸出は、4万9866トン、同45・8%増で昨年12月から9カ月連続のプラスとなった。出荷総計は12万1817トン、同13・9%増で9カ月連続のプラス。

一方、VCMの生産は22万6867トン、同10・8%増で7カ月連続のプラス、国内出荷が15万1613トン、で同9・5%増、輸出が6万8199トンで同4・2%減、出荷総計が21万9812トン、同4・9%増で17カ月連続のプラスとなった。


ニュースリリース参照(8月実績)

塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1442378505.xls

塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1442378505.xls