2015年09月18日
石化協、川崎市で事故事例巡回セミナー
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:なし


石油化学工業協会はこのほど、川崎市内のホールで第13回事故事例巡回セミナーを開催し、つめかけた同地区15事業所の保安責任者ら約150人を前に「事故のないように気を付けてください」と改めて注意喚起した。

同協会は2009年から毎年講師に安全管理や事故問題に詳しい業界先輩を招き、全国コンビナート地域を中心に巡回セミナーを開催してきた。生の声を直接現場の安全対策に生かしてもらおうというもので、今年は1月の大分地区に次いで2回目、セミナー回数は延べ13回目を数えた。

この日の講師は2人で、岡田敏彦・元ヴィテック社長が「安全は愛、愛は思いやり」、半田安・元三井化学技術研修センター長が「化学産業100年 事故から何を学んだか」と題して講演した。

岡田氏は、製造管理部門で過ごした40年を振り返り、「安全の反対語は危険ではなく“無意識”だ。常に危険を意識し、危険な状態を排除することが安全確保の上で大切だ」と説いた。

半田氏は「最近発生した重大事故を見ると、過去の事故から学べば防ぐことができたと思えるものばかりだ」と言い、過去100年の事故例を紹介して、今後の対策に生かすよう求めた。


安全への思い新たに、セミナー会場