2015年09月28日 |
BASF、薬物吸収性を高める新プロセス共同開発 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF |
ジャパンは28日、ドイツBASF(本社:ルートヴィッヒスハーフェン)が、ハーバード大学、スイス連邦工科大学(EPFL)、イェール大学の研究者と共同で、溶解性の高い非晶質性ナノ粒子を作り出す新たなプロセスを開発したと発表した。このプロセスは、人体における薬物吸収の効率を高める効果がある。 この国際研究チームは、薬物から小さなナノ粒子を作り出すマイクロ流体噴霧乾燥器を開発した。薬物はまず溶剤で溶解され、その後、音速の約2倍、秒速600メールという速度の気流にさらされる。このプロセスは有機物にも無機物にも使用できる。「高速の気流によって溶剤が速やかに蒸発するため、分子が結晶の形で配列する時間はない。従って、分子は非晶構造でランダムに配列することになり、溶解性が10倍向上する」とBASFのリサーチマネージャーであるクリスチャン・ホルツェ博士は述べたという。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1443414572.pdf |