2015年10月05日
大日本印刷、防犯・採光機能の新フィルム開発
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:大日本印刷

大日本印刷は5日、防犯機能に優れ、太陽光の効果的な反射・拡散により室内全体をより明るくする合わせガラス用フィルム「DNP採光フィルム」を開発、10月中に本格販売すると発表した。

強靱で表面の平滑さを実現した同フィルムを用いた合わせガラスは、通常のガラスよりも割れにくいという防犯機能と高い耐久性のほか、高い採光機能を有する。従来の採光フィルムは、2枚のガラスを熱圧着する工程でフィルム表面が傷ついたり、光を反射・拡散させるための微細加工層が損なわれ採光機能が低下する課題があった。

同社は光を反射・拡散させる機能をフィルム表面ではなく、フィルム内部に持たせる構造にすることで表面が平滑な採光フィルムとすることに成功した。また使用する微細加工用材料の光学特性を最適化し、太陽光を効率的に取り込める設計にした。これにより、使用前に比べて日中の室内の明るさは2倍以上、照明エネルギーを13%削減することに成功した。

今後、一般住宅、オフィスビル、学校、図書館、商業施設、医療施設など幅広い分野に向けて展開し、2017年度までに累計30億円の売上げをめざす。

同製品は10月7日~9日、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開催さてる「第3回関西高機能フィルム展」に展示する。