2015年10月16日 |
横浜ゴム「空気の流れ」コントロール 新タイヤ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:横浜ゴム |
横浜ゴムは走行時のタイヤ周辺の空気の流れをコントロールする、タイヤの“エアロダイナミクス技術”を進化させ、車の空気抵抗低減に加え、走行時に発生する車両のリフト(浮き上がり)抑制に貢献する技術を開発した。 今後、実用化により車の燃費性能とともに車体の安定性を向上するタイヤの開発が期待できる。 同社は転がり抵抗に次ぐ新たな環境対応技術として、車の空気抵抗低減に着目し、2010年から空力シミュレーションを活用してエアロダイナミクス技術の研究に着手。2012年にはタイヤハウス内における空気の流れを制御するためインサイド(車両装着時内側)のサイドウォールにフィン状突起を放射線状に配置した技術を発表した。 今回は車両全体の空気の流れを制御するために、フィンの形状を新たに開発し、配置方法も一新。タイヤのショルダー部に近いサイドウォールに、斜めに配置した。また、このフィンをアウトサイド(車両装着時外側)のサイドウォールに配置すると、フィンがタイヤ上部では空気抵抗の低減に寄与し、下部では車両のリフト抑制に貢献することを突き止めた。 さらに、東北大学流体科学研究所の大林茂教授らとともにスーパーコンピューター「京」を使い、大規模な空力シミュレーションによって解析した結果、空力的効果を高めるフィン配置に関する知見を得た。 同社は10月28日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第44回東京モーターショー2015」に同製品を出品する。 ニュースリリース参照 http://www.yrc.co.jp/release/pdf/2015101514tr001.pdf |