2000年10月04日
ソルベイ、アルゼンチンのVCM/PVC設備の運転を再開
設備トラブルの原因はパイプからの塩素ガス漏れ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ベルギーのソルベイはブリュッセル現地時間の3日、アルゼンチンのバイアブランカに有しているVCM(塩化ビニルモノマー)およびPVC(塩ビ樹脂)設備の運転を9月26日に再開した、と発表した。8月に塩素漏れにより設備の稼動を停止していたもので、このほどコンサルタント会社であるベリタス社が両設備の安全を確認した。
 塩素漏れは8月20日に発生、23日にアルゼンチンの当局が両設備の閉鎖を決定していた。調査の結果、原因は1本のパイプから塩素ガスが漏れたことによるものだったが、安全装置が起動、大気中への放出は最小限にとどまったという。
 なお、この事故にともなってグリーンピースが工場の閉鎖を要求していたが、9月19日付で連邦判事がこれを却下している。