2015年10月20日
森スチレン工会長「PS今年需要70万トン割れの公算」
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

日本スチレン工業会の森幸博会長(PSジャパン社長)は20日の定例プレス懇談会で、ポリスチレン(PS)の総出荷量と輸入量を加えた2015年の総需要について、「国内出荷量と輸出量が前年比横ばいとなる厳しい状況にあり、輸入を加えた総需要は、初めて70万トンを割り込む見通しだ」と今後の予測を発表した。

これは「2015年のPS国内出荷が62万2600トン前後、輸出が2万2000トン前後で前年比横ばいとなる見通しなのに対して輸入も昨年の5万8000トンから3万5000トン程度へと落ち込む見通しで、合計すると68万トン程度にとどまる見通しとなった」ためである。

輸入品の減少は、為替が円安に推移したため割安感が薄れたことが大きく影響した。森会長は「しばらく、総需要の年間70万トン割れには歯止めがかかりそうにない」とみている。