2015年10月21日
東レ、世界初 植物由来スエード調人工皮革 発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レはこのほど、植物由来の再生資源(サトウキビ廃糖蜜)を粗原料にした、スエード調人工皮革「ウルトラスエードPX」の商業生産を開始した。植物由来の同様製品の生産は世界初。2016年1月から販売開始する。

同社は、「ウルトラスエードPX」を地球環境保全に関心の高い自動車、ファッション、インテリアなどの幅広い分野向けに販売する。売上高は2015年度1億円、20年度には30億円を計画。

ウルトラスエードPXは、ポリエステル原料の一部であるエチレングリコールに、サトウキビ廃糖蜜から製造されるエチレングリコールを使用した。バイオ合成ポリマー含有率は約30%、繊維全体では10%以上になる。

物性は従来ポリエステルと同等のため、通常のウルトラスエードと同様の良好な質感と通気性、イージーケア性などの高い機能性を備えている。

同社は今後、同製品を高機能・高感性と地球環境への配慮を両立させた先端素材として、様々な用途に提案していく方針だ。