2015年10月21日 |
JSRグループ、次世代プロティンA担体開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:JSR |
JSRとグループ会社のJSRライフサイエンス(本社:茨城県つくば市、神谷紀一郎社長)は21日、抗体医薬の精製工程に用いられるプロテインA担体の次世代製品「Amsphere(TM)A3」を開発したと発表した。これにより抗体医薬品生産の飛躍的な向上が期待できる。 抗体医薬品は、がんや難病の治療分野で有効性が高く、副作用が少ない医薬品として開発が盛んだが、生産性が課題とされてきた。その生産性を大きく左右する因子の1つがアフィニティ精製工程で、その効率を上げる新たな材料が求められていた。アフィニティ精製には、抗体との特異的な親和力を有するプロテインA担体が用いられ、培養液中から抗体分子を高純度に抽出することができる。 JSRグループは2012年に「Amsphere(TM)Protein A」を発売して以来、ポリマー合成技術やタンパク質設計技術を組み合わせて改良を重ね、今回画期的な「Amsphere(TM)A3」を開発した。2016年1月販売開始の予定。 10月26~29日に米国ボストンで開催される国際会議・展示会である「BIO Process International Conference & Exhibition(BPI)2015」で発表する。 |