2015年10月21日
9月のPVC実績、内需回復に遅れ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の宇田川憲一会長(東ソー社長)は21日の定例会長会見で、塩化ビニル樹脂(PVC)の内需について「9月も国内出荷は前年比マイナスが続き、盛り上がらなかった。シルバーウィークが影響したのかもしれないが、期待していただけに残念だ」と語った。

VECは21日、9月のPVCと塩化ビニルモノマー(VCM)の生産・出荷実績を発表した。PVCの生産は13万1802トン、前年同月比18・7%増で7カ月連続の前年比プラスとなった。これは、輸出が円安を背景に昨年12月から好調なため、生産意欲が高まったと見られる。それに対して国内出荷は、8万9174トン、同7・1%減で3カ月連続の前年割れとなり、昨年11月以降では6月に同4・4%増となったのを除き、前年割れが続いている。

輸出は円安を背景に好調が続き、9月も4万3512トン、同61・5%増で10カ月連続のプラスとなった。この結果、9月の出荷総計は13万2686トン、同7・9%増で10カ月連続のプラスとなった。

一方、VCMの生産は、18万5221トン、同8・2%増で8カ月連続のプラスとなった。国内出荷は14万558トン、同15・3%増で7カ月連続のプラス、輸出が5万1459トン、同6・8%減で2カ月連続のマイナスとなり、出荷総計は19万2017トン、同4・5%増で18カ月連続のプラスと好調を持続。


ニュースリリース参照

塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1445406376.xls

塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1445406376.xls