2015年10月23日
筑波大と理研、「睡眠と夢のメカニズム」証明
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所

筑波大学と理化学研究所の共同研究グループは23日、脳科学最大の謎の一つとされる「睡眠と夢のメカニズム」につながる、“夢を生み出す”レム(急速眼球運動)睡眠の切り替えを司る脳部位を発見し、レム睡眠を操作できるトランスジェニックマウスを開発したと発表した。

その結果、レム睡眠には、デルタ波と呼ばれる記憶形成や脳機能の回復に重要な神経活動を、ノンレム睡眠中に誘発する役割があることが判明した。この作用を介して、レム睡眠が脳発達や学習に貢献する可能性が明らかになった。
この研究成果は、米国東部標準時間10月22日付で科学雑誌「サイエンス」に公開される。

<用語の解説>
■レム睡眠とは 
 1953年に報告された、眼球運動を伴う睡眠のフェーズ。レム(REM)とは「rapid eye movement」(急速眼球運動)の略。1957年には夢が主にレム睡眠中に生じることも明らかとなった。


ニュースリリース参照
http://www.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/151023hayashi4.pdf