2015年10月26日
三井物産、ブラジルのガス配給事業を取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井物産

三井物産は26日、ブラジル中部の19州地域でガスを配給するガス事業会社、Petyobras Gas(ガスペトロ社)の一部株式を取得するため、親会社である国営石油会社ペトロブラス社と株式売買契約を締結したと発表した。

買収額は約19億レアル(670億円)。三井物産の100%子会社、三井ガスを通じてペトロブラス社が100%保有するガスペトロ社株式の49%を取得する。

三井ガスはブラジル北部セアラ州のガス事業会社Cegasにも出資参加しており、現在国内8州でガス配給事業を展開している。今回のガスペトロ株式の取得により、三井ガスが出資参画するガス事業会社は19州(地域重複)へと拡大する。取扱ガス配給総量は日量約300百万m3となる。

ガスペトロ社は本社をリオ・デ・ジャネイロ州に置き、1992年の設立。ペトロブラス社から購入したガスを発電所や一般産業、商業、民生需要家向けに配給するほか、自動車向け燃料の天然ガスを供給している。ブラジル中部、北東部、南部などの各地にバランスよく展開しており、今後の経済発展に伴いさらなる需要の拡大が見込まれている。