2015年11月11日
東レ、米国に炭素繊維一貫生産の新工場建設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは、このほど米国ボーイング社との間で、新型機「777X」向けに炭素繊維トレカ・プリプレグを供給する包括的長期供給契約に正式調印した。2005年11月の包括供給契約を今年からさらに10年以上延長するもので、東レグループとしては、既存の「787」と合わせ、今後の契約期間における供給総額は1.3兆円(110億ドル)を超える見込みとなった。

これに合わせて東レは、米国サウスカロライナ州スパータンバーグ郡の新規用地に、約500億円を投じて、原糸(プリカーサ)から焼成まで一貫の高性能炭素繊維トレカ生産設備(年産能力2000トン)および炭素繊維トレカを使用したプリプレグ(含浸シート)の生産設備を新設する。

同社は、同用地で2020年までに約1000億円を投じて米国での炭素繊維複合材料事業を拡大する計画。今回の投資は、その第一弾となる。原糸からトレカ、さらにプリプレグまでの一貫生産設備建設は、米国では初めて。