2015年11月16日
10月のPS国内出荷、2カ月ぶりにプラス回復
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

日本スチレン工業会は、10月のポリスチレン(PS)およびスチレンモノマー(SM)の生産・出荷実績をまとめた。PSは生産は5万2273トン、前年同月比9%減で6カ月ぶりに前年割れとなった。1社1工場が10月初旬からプラントの定修に入った(昨年10月はなし)のが要因。

内需は5万8387トン、同8%増で2カ月ぶりプラスに転じた。包装用、雑化・産業用、発泡スチレン(FS)用、電機・工業用の全ての分野で前年比プラスとなった。電機関連では記録メディア向け出荷の好調が続く。
輸出は1691トンで、前年比27%減、前月比では40%減と大幅マイナスになった。日本オキシラン停止の影響が大きい。この結果、内需と輸出を合わせた出荷計は6万6トンで同7%増となり、2カ月ぶりにプラスとなった。
生産が減少して、出荷計が増加したため、10月末のPS在庫は6万9687トンで前月末よりも10%減少し、在庫水準も前月の1・4カ月から1・2カ月に低下した。

一方、スチレンモノマーは生産178761トンで前年比11%の減少。1社1工場の定修と日本オキシラン停止の影響と見られる。国内需要はEPS、合成ゴム向けの増加により微増、輸出は日本オキシランの停止で大幅減少した。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1447411176.pdf