2015年11月19日 |
東北大、高結晶・大比表面積のポーラス炭素開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学の加藤秀実教授(金属材料研究所)らの研究グループは19日、高結晶と大比表面積を併せ持つ、オープンセル型ポーラス炭素を開発したと発表した。エンジン部品メーカーのTPR工業(本社:山形県寒河江市、鈴木秀一社長)および電気機器メーカー1社と共同で開発した。黒鉛に匹敵する高い化学薬品耐性、高導電性に加えて大比表面積を併せ持つのが特徴。 マンガン炭化物がビスマス金属溶湯中にマンガン原子を溶出しやすく、炭素原子を溶出し難い性質を利用した脱成分反応という独自の技術。 電気二重奏キャパシタ、リチウムイオン蓄電池、燃料電池等の実用エネルギーデバイスのさらなる性能向上につながる。空気電池や全固体電池など次世代エネルギーデバイスの開発促進にも大きく貢献すると期待される。 同研究の成果は「Carbon Elsevier」9月28付オンラインに掲載済み。 TPR工業では、すでにサンプル提供のための製造設備導入を終え、製造設備構築を進めている。 |