2015年11月27日
昭和電工の光触媒、シキボウ高機能繊維に採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は27日、可視光応答型光触媒「ルミレッシュ」(商品名)が、シキボウ(本社:大阪市中央区、能條武夫社長)の高機能繊維に採用されたと発表した。

連結子会社の昭和電工セラミックス(本社:長野県塩尻市、牧 昌和社長)が富山工場で開発した光触媒で、光が当たると空気中の水分と酸素が反応して活性酸素を発生し、表面に付着した菌やウイルスを不活性化させる働きがある。従来の光触媒は、主に太陽光に含まれる紫外光で発現するのに対して「ルミレッシュ」は蛍光灯やLEDなど屋内の弱い光にも反応し、高い効果を発揮する。

シキボウが今回採用するのは、抗菌・抗ウイルス・消臭効果を持つ繊維素材「TENTA V(テンターブイ)」で、主にシーツや布団カバーなどのリネン向け製品。一般に真っ白なリネン類には仕上げに蛍光染料が使用される。従来の光触媒には染料を加えると効果が減少するという課題があったが、「ルミレッシュ」にはそれがなく、光触媒効果が維持されることが確認されて今回の採用となった。