2015年12月02日 |
クラレとクレハ、Lib負極材の合弁事業解消 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:クラレ、クレハ |
クラレとクレハの両社は2日、伊藤忠商事、産業革新機構(INCJ)と4社共同で出資・運営してきたリチウムイオン二次電池(Lib)負極材の製造・販売会社、クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン(KBMJ)の保有株式をそれぞれクレハに売却し、合弁を解消することで合意したと発表した。 関連ファイル http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/34826 クラレは2016年1月1日から植物由来原料のLIB用ハイドロカーボン負極材「バイオカーボトロン」の事業化を単独で推進する。クレハは2016年4月1日付で100%子会社となるKBMJ社から事業を継承し、Lib用ハードカーボン負極材「カーボトロン P」およびLib用バインダーの製造・販売を行う。KBMJは事業引渡し後解散する。 KBMJは2011年10月、クレハと伊藤忠商事両社の合弁で設立。12年に植物由来の負極材事業化をめざすクラレおよび投資会社INCJが資本参加し、最大約200億円の資本調達を可能とする財務基盤を構築した。 だが、車載用Lib市場の本格化が当初予想より遅れたこと、Lib用ハードカーボン負極材の需要も伸び悩み、当面新たな設備投資計画がなく、資本調達の必要性もなくなったことなどから、合弁を解消することにした。 クラレ、クレハとも親会社の業績に与える影響は軽微としている。 ニュースリリース (クラレ) http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1449044188.pdf (クレハ) http://www.kureha.co.jp/newsrelease/uploads/20151202.pdf |