2015年12月03日
JX・東燃、経営統合で基本合意 正式発表
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東燃ゼネラル石油、JX日鉱日石エネルギー

JXホールディングスと東燃ゼネラル石油の両社は3日、2017年4月をめどに経営統合を目指すことで一致し、同日基本合意書に調印したと発表した。今後、両社は対等の精神で詳細を協議し、2016年8月をめどに経営統合に関する最終契約を締結する予定だ。

JX日鉱日石エネルギーを吸収合併存続会社とし、JXHDの普通株式を対価とする「三角合併」を行う。統合比率はファイナンシャル・アドバイザーなどの評価結果を参考に両社で協議して決める。

両社は新たな商号を検討するが、本店所在地は東京都千代田区一丁目1番2号(新JXビル)に置く。

経営統合5年以内に、年間1000億円以上の収益改善効果を達成することを目指す。具体的には(1)製油所、油槽所などの統廃合(2)川崎地区製造拠点の一体運営(3)組織の統廃合および効率化(4)精製・製造・需給、物流および販売の最適化ーを推進する。

JXホールディングスは石油元売り最大手で資本金1000億円、15年3月期売上高10兆8824億円。東燃ゼネラルは3位で資本金351億2300万円、14年12月期売上高は3兆4510億円。単純合算すると売上高は約14兆3300億円。上場企業ではホンダを抜きトヨタ自動車に次いで製造業第2位に浮上する。石油業界では事業統合で合意している出光興産と昭和シェル両社の売上高が合わせて約7兆6000億円なのでJXと東燃ゼネは大きく引き離すことになる。


ニュースリリース参照
http://www.hd.jx-group.co.jp/newsrelease/upload_data/20151203_01_01_1050061.pdf