2015年12月03日 |
積水テクノ、自動車内装に「高倍率発泡成形技術」 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:積水化学工業、積水テクノ成型 |
積水化学工業は3日、100子会社の積水テクノ成型(本社:東京都港区、出原幹也社長)が強度、高外観と軽量性を併せ持つ自動車内装部品を生産する高倍率発泡成形技術を開発したと発表した。 自動車車体の軽量化に対応した内装部品を生産するには、従来は樹脂を金型内に射出した後、金型の中で発泡させる方法がとられている。だが、非発泡品と比べて20%程度の軽量化が限界だった。 今回開発した技術は、強度、高外観を発現するベース樹脂(ポリプロピレン等)の「独自配合技術」と、高圧ガスを金型内に充填させ発泡を抑制する「独自金型技術」および高外観品質を維持する「プロセス技術」を組み合わせて実現した。2倍以上に高倍率発泡しても必要強度、高外観品質を保つことができる。非発泡製品と比べて30%程度の軽量化が可能で、耐衝撃性・剛性等の強度要求を満たしている。外観にも優れ、発泡品に特有の発泡跡が生じないなどの特徴を有する。 今後、ドアトリム、ラゲッジ周辺、ドアピラーなど自動車内装部品への用途展開を加速していく方針だ。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1449117436.pdf |