2015年12月03日
昭電、銀ゼオライト系蛍光体 サンプル出荷開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は3日、米UOPと合弁(50対50)のユニオン昭和(本社:東京都港区、福田俊司社長)とレンゴー(本社:大阪市北区、大坪清社長)が共同開発した、銀ゼオライト系蛍光体「ガイアフォトンγ(ガンマ)」のサンプル出荷を開始すると発表した。

蛍光体は、LED照明などでチップの波長を変換するために用いられるが、原料に希土類元素であるレアアースを使用することから、資源上の課題を抱えていた。

新開発した「ガイアフォトンγ」は、レアアースを使用しない蛍光体で、銀をイオン交換法によりゼオライトに担持させることで蛍光体化させることに成功した。レンゴーはNEDO助成事業として開発を進めており、ゼオライトに豊富な知見と技術を有するユニオン昭和が共同開発パートナーとして参画している。

「ガイアフォトンγ」は可視光照射で発光し、特定の波長照射条件下で既存の蛍光体を上回る発光強度が得られている。今後は積極的なサンプルワークを通じて、レンゴーを中心に共同開発パートナーであるシナネンゼオミックス、東京大学、山梨大学などとともにさらなる性能向上を目指す。