2000年09月29日
PEフィルムの輸入、8月も高水準
前年同月比136.4%の5,264トン
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン、日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合の集計によると、ポリエチレンフィルム・シートの8月の輸入通関数量は5,264トンとなった。前月の実績を8.6%、前年同月を36.4%それぞれ上回っている。
 国別に見ると、最も数量が多いのはマレーシア品で1,608トンとなっている。前月比は112.8%、前年同月比は221,4%で、伸び率の点でも他の国を大きく引き離している。これに続くのは韓国品の1,419トンとなっている。前月比は108.0%、
前年同月比は120.3%である。これら2カ国で全体の約58%を占めている。
 こうした結果、今年1月から8月までの全体の累計は4万591トンとなった。前年同期を33.1%上回っている。累計のトップは韓国品で1万1,243トンで、マレーシア品の1万739トンがそれに続く。ただし、対前年同期比は韓国品が122.4%、マレーシア品が194.4%となっている。
 ポリエチレン製品の輸入と言えばレジ袋の増加が注目の的となってきたが、ここにきてPEフィルム・シートが目覚しい伸びを遂げてきており、いまや伸び率の面ではレジ袋を大きく凌いでいる。もっとも、レジ袋では圧倒的なシェアを持つ中国はまだ姿を見せておらず、反面、レジ袋ではマイナー国に退いた韓国が強力な勢力を構築しつつある点が目を引く。同フィルム業界筋によると、最近の同フィルムの輸入の中ではストレッチフィルムの伸びが特に大きいようだ。