2015年12月14日
NEDO事業、EUV光源で出力108Wの安定発光成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は14日、ギガフォトン社(本社:栃木県小山市、都丸仁社長)がこのどどEUVスキャナー(極端紫外線を用いた半導体用次世代露光機)用レーザー生成プラズマ(LPP)光源のプロトタイプを開発し、エネルギー安定性平均0・5%以下で、ロジック生産適用可能レベルである出力108W、24時間の連続稼動を達成したと発表した。

108Wという出力は、ロジック生産適用可能レベルで、量産対応EUVスキャナーの実現に向けて大きく進捗したことを意味するとしている。NEDO「戦略的省エネルギー技術革新プログラム事業」の成果。

ギガフォトンは、小松製作所系列の開発型ベンチャーで半導体リソグラフィ用エキシマレーザーなどを製造販売している。

今回開発した技術は、2015年度中には高出力検証機を稼働させ、メモリー等への量産対応目安である250Wレベルの連続稼働を目指す。高出力検証機は省電力CO2レーザーの導入とEUV光の発生効率向上を実証し、省エネルギー化を目指す。

同社は同研究成果を12月16~18日、東京ビッグサイトで開催される「SEMICON Jyapan 2015」で発表する。