2015年12月22日
九大、胆管がんの原因遺伝子を特定、治療法開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:九州大学

九州大学の西尾美希助教(生体防御医学研究所)、鈴木聡教授らの研究グループは22日、産総研などと共同で、肝内胆管がんや混合型肝がんの原因としてMOB1(分子の1つ)シグナル経路が重要であることを見出したと発表した。

このシグナル経路を標的とする天然物の探索を行った結果、今年ノーベル賞を受賞した大村智教授(北里大学)が開発した抗寄生虫薬イベルメクチンが肝内胆管がんの治療薬となり得ることも発見した。
今後、肝がんのなかでも予後が極めて難しい肝内胆管がんや混合型肝がんの予後の改善が期待される。

同研究は文科省の「次世代がん研究シリーズ戦略的育成プログラム」などの支援を受けて行われた。
研究成果は12月21日(米国東部時間)米国科学アカデミー紀要オンライン版に掲載された。