2016年01月05日
化学業界「合同賀詞交歓会」明るく
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会、日本化学工業協会
小林喜光会長

2016年の新春を祝う、化学業界合同賀詞交歓会が5日、東京・大手町のホテルで開催された。日化協、石化協、塩ビ工業・環境協会など51団体が共催した。

堅調な需要に原油安などが追い風となり、業績回復の中で迎えた新年とあって、会場は1400人の関係者で埋まり、これまでになく晴れやかな雰囲気。

主催者を代表して日化協の小林喜光会長が「先のCOP21では温暖化是正に向けて有益な議論が行われた。われわれのこれまでの経験が大きく貢献できるだろう。国内経済はようやく回復し、長く苦しめられてきた6重苦も解消した。化学業界にとっては引き続きイノベーション創出がカギとなる。次世代の人材育成も重要だ。安全対策の強化や社会とのコミュニケーションにも力を入れ、次の世代が安心して暮らせる社会の実現に協力したい」と挨拶。

林 幹雄経済産業大臣
続いて林幹雄経済産業大臣が「安倍総理と伊勢神宮に参拝にいく予定だったが、神頼みするよりは直接皆さんに聞いてもらいたいと思いやってきた」などとジョークを交えながら「一億総活躍社会とは、日本の未来を見据えた新しい国づくりのことだ。名目GDP600兆円達成に向けて、強い経済をつくりあげていきたい。イノベーションを加速させてほしい。TPPを最大限生かしてほしい。化学産業は15兆円の付加価値を生み出す日本トップの産業と聞いている。官民一体でやっていきたい」と祝辞を述べ、淡輪敏・石化協副会長の音頭で乾杯したあと、なごやかな歓談に入った。

政界からは林大臣のほか、野田毅、河村建夫、逢沢一郎、高木陽介、片山さつき、太田房江の各氏ら衆参議員約10人が顔を見せ、歓談の輪に加わっていた。