2016年01月07日 | |
宇部興産、苅田セメント工場に排熱発電設備完成 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:宇部興産 |
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宇部興産は7日、苅田セメント工場(福岡県京都郡)に、排熱利用の自家発電設備(発電能力:12,650KW)が完成し、今月から本格稼働を開始したと発表した。2014年4月から総工費約50億円をかけて建設していた。 排熱発電とは、セメント製造工程で排出される熱を利用した発電方式のこと。セメントの主要原料であるクリンカーは、石灰石などを1,450℃という高熱のキルンに投入(焼成)して製造する。今回完成した発電設備は、キルン投入前に原料を余熱するためのプレヒーターと、できあがったクリンカーを急冷するためのクーラー設備から出る排熱を利用して発電する。 宇部興産はセメントでほかに宇部工場(山口県宇部市)と伊佐工場(山口県美弥市)と合わせて3工場を持っているが、宇部と伊佐はそれぞれ自家発電所から電力供給を受けている。 苅田工場は使用電力の大半を購入してきたかめ電力自給率が約10%と低かった。新設備の完成で自給率は約40%に向上した。CO2排出量も約10%(5万トン/年)削減する見込みだ。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1452141192.pdf |