2016年01月14日
積水メディカル、20年度売上高1000億円目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化学工業

積水化学工業は14日、ライフサイエンスの中核である100%子会社の積水メディカル(本社:東京都中央区、田頭秀雄社長)の中期経営戦略「飛躍 HIYAKU2020」を策定し発表した。

それによると、2020年度の売上高(連結ベース)を2014年度比1・8倍の1000億円達成を目指すとともに、エーザイから買収したエーディアとの共同開発による新領域(がん)への参入、中国の蘇州に設立した検査薬生産拠点を活用した早期市場導入を目指す方針である。

新中計では、「コア事業強化」と「フロンティア拡大」の2つの基本戦略で推進する。コア事業の強化は、「検査薬事業(国内)」、「同(欧米)」、「医薬」の3つをコア事業に位置付け、収益力強化を図る。医薬事業では、積水メディカル岩手工場で2018年をめどに製造棟の増設を図る。一方、フロンティア拡大では、今後市場拡大が期待される「中国・アジア」「欧米」「新事業」を将来的にメディカル事業の成長を牽引するフロンティアと位置付け、市場開拓、研究開発を強化する方針である。新事業では、創薬支援事業における臨床(ヒト)領域への参入、ペプチド医薬市場への本格参入、医薬・検査薬向け酵素事業の拡大に取り組む。