2016年01月14日 |
NEDO、生産性10倍の炭素繊維製造技術開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO、東京大学 |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は14日、東京大学、産総研、東レ、帝人、東邦テナックス、三菱レイヨンとともに、従来法に比べて、製造エネルギーとCO2排出量を半減させ、生産性を10倍向上できる革新的炭素繊維製造プロセスの基盤技術を確立したと発表した。NEDO「革新的新構造材料等研究開発」プロジェクトの成果としている。 炭素繊維は熱的・化学的に安定し、力学的特性にも優れ、日本が世界をリードする素材。航空機や自動車への適用が期待されている。 今回東京大学などのチームは、現行法の足かせとなっている耐炎化(PAN繊維が炭素化時に溶融しないよう空気中で加熱処理する)工程を不要とする新規前駆体化合物を開発するとともに、マイクロ波を用いた高効率の炭素化技術やプラズマを用いた表面処理技術を開発し、低コストで高性能の炭素繊維を高効率で生産できる省エネ製造プロセスの基盤技術を確立した。今後は同量産プロセスの工業化を目指す。 なお研究成果は1月27-29日に東京ビッグサイトで開催される「nano tech 2016/第15回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」NEDOブースに展示する。 |