2000年09月27日 |
三井化学と武田薬品、ウレタン事業を統合~新会社設立へ |
来年4月発足、アジア最大規模会社に |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:武田薬品工業、三井化学、三井武田ケミカル |
三井化学、武田薬品工業の両社は27日、ウレタン事業を統合、2001年4月をめどに合弁会社を設立することで基本合意したと発表した。 三井化学はコア事業であるウレタン事業の収益力、国際競争力の強化策を検討していた。一方、武田薬品は、本業である医薬品事業に集中するため、化学品事業については将来の発展を期した自立策を探索していた。こうした両社の下で提携交渉がまとまった。 新会社の社名は、「三井武田ケミカル株式会社」で、資本金400億円。出資比率は三井化学51%、武田薬品49%、社長には西野健一氏(武田薬品取締役・化学品カンパニープレジデント)が就任。従業員は1,000人。5年後には三井化学の100%会社とする。 工場は鹿島、清水、名古屋、徳山、大牟田の5工場、生産能力はTDI(トルイレンジイソシアネート)年産17万5,000トン、MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)6万トン、PPG(ポリプロピレングリコール)13万5,000トン、ポリウレタン3万トン、複合材料7万トン、有機酸4万トン。TDIはアジア地域ではトップ、世界でも第4位規模のメーカーとなる。 また、国内シェアはTDI57%、MDI20%、PPG24%と最大のウレタン事業会社となる。 <参考>三井武田ケミカルの分野別売上高 http://c-nt.co.jp/news/mtjv.jpg> |