2016年01月25日 |
産総研「介護・見守り」に非接触式人感センサー |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:産業技術総合研究所 |
産業技術総合研究所は25日、島根県産業技術センターと共同で、ベッドの下など人目に触れない場所に貼るだけで人の動きや呼吸状態が感知できる、非接触式の静電容量型フィルム状センサー技術を開発したと発表した。 開発したセンサーは、フィルムの表面と裏面に異なるサイズの電極をもつ静電容量型のフィルムで、産総研が持つスクリーンオフセット印刷技術を利用してセンサーとその印刷作製法を開発した。 高齢者の介護などには、毎日の動きや生活情報をデジタルデータとして蓄積し分析・活用していく必要がある。これまでにウエラブルセンサーなどいくつかのセンシング技術が開発されているが、産総研チームが開発した技術は人に触れることなくデータが取得できるため、利用者に精神的・肉体的な負担をかけない。非接触式にはカメラによる方式があるが、カメラと異なり、設置場所に制限や死角が生じることもない。 今後さらにセンサーを高感度化し、心拍、脈拍まで検出できるようにする。また将来は、一般家庭でも介護、見守りに活用できるようなシステムづくりをめざす。 同技術の詳細は、1月22日(英国時間)発行の英国科学誌「Scientific Reports」にオンライン掲載された。 また1月27~29日、東京ビッグサイトで開催される「プリンタブルエレクトロニクス2016」で紹介する。 |