2016年01月26日 |
東邦テナックス、耐炎繊維米社と長期契約 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人は26日、グループ企業の東邦テナックス(本社:東京都千代田区、吉野隆社長)が、米国の航空宇宙関連企業であるUTCエアロスペースシステムズ(本社:コネチカット州、UTAS)との間で、同社が製造する航空機用ブレーキ材向けに、耐炎繊維「パイロメックス」の新たな供給契約を締結したと発表した。 炭素繊維は、特殊なポリアクリロニトリル繊維(プリカーサ)を200~300℃の空気中で酸化した後、無酸素状態にして1000-2000℃で焼成して製造する。東邦テナックスは「パイロメックス」を各種防炎シートやNAS電池の電極材などとして展開している。 同社はUTASにはこれまでも同製品を供給してきたが、今回の契約で契約期間を2030年まで延長、供給量も従来の約2倍に増える。これに伴い東邦テナックスは、米国法人のトーホウ・テナックス・アメリカ内で休止していた炭素繊維製造ラインのうち、1ラインを「パイロメックス」製造ラインに転用稼働することを決定した。これにより、同社の耐炎繊維の生産能力は40%向上する。 |